foro08
20072006
「藤森泰司×リボンプロジェクト」展 Room08
foro08のふたつめの企画展は、家具デザイナー藤森泰司とリボンプロジェクトのコラボレーション。端正ながらもどこかしらユーモラスな表情を持つ藤森の家具。装飾品であるリボンの素材としての可能性に着目し、新しい日用品をデザインするリボンプロジェクト。モノクロームを基調とした家具にリボンの鮮やかな色彩が配されることによりたち現れる生活空間。
結んだり、飾ったりするもの。付加的な要素として生活を彩るリボンを、素材そのものとして、あるいはひとつの存在の仕方として捉え直す。この実験的なプロジェクトに参加する若手デザイナーたちの着想の多様性がさまざまな日常品として具現化したとき、その広がりに驚きすら覚える。この広がりを体感した後は、自然とありふれたモノのなかに同様の多様性を探してしまうだろう。
(推薦人 西森陸雄)
テーブルや椅子といった家具のフィールドには、人が使うという一定の枠組みがあり、かつこれまでの歴史の中で無数の試みがすでになされてきたので、何か新しいことをしようとするのはとても難しく、よってどうしてもこれ見よがしのパフォーマンスとなりがちである。でも藤森さんの作るものは、静かな佇まいを持ちながらも、明確な輪郭をともなってしっかりとそこにあり、そして藤森さんはきちんとものごとを整理して思考される方なので、彼の家具は合理性から来る端正さを持ちつつも、でもだからといって堅苦しいことはなく、なんだかいたずらっ子が悪びれずもせずこちらに向かって笑っているさまを見るようで、しぜんとぼくも肩の力が抜けてニコニコしてしまうのである。(推薦人 今村創平)
<作家プロフィール>
藤森泰司
www.taiji-fujimori.com
家具デザイナー。1967年生まれ。1991年東京造形大学造形学部デザイン学科卒業後、家具デザイナー大橋晃朗に師事。1992年より長谷川逸子・建築計画工房に勤務し、インテリア・家具デザインを担当。1999年に藤森泰司アトリエ設立。関東学院大学、桑沢デザイン研究所非常勤講師。家具デザインを中心に据え、建築家とのコラボレーション、インテリアデザイン、プロダクトデザインの分野で活動中。
リボンプロジェクト
www.ribbonproject.net
井上リボン工業(株)により2002年に開始。他分野のデザイナーが参加し、リボンの製造技術を活かしたインテリアプロダクトを開発している。2003年に最初のコレクションをロンドンの100%DESIGNで発表し、以降も継続的に新作の開発を行っている。作品は順次商品化され、日本国内のセレクトショップの他、ロンドンのV&AやニューヨークのMoMAなどのミュージアムショップで販売されている。
(参加デザイナー:宮田里枝子、フラスコ、菊池奈菜、加藤弘之、山口誠清水久和、中山英之、ハナ・トネク・ボネット/ディレクター:岡田栄造)
Photo by 渡邉高士(watanabe takashi)

[クマガイユキ×2e]展 Passeggiata
foro08のオープンを飾ったのは、2組3名の女性作家が生み出す優しい表情の作品たち。クマガイ ユキによるジュエリーという名の“小さな彫刻”。そして、井上恵子と大谷有紀によって構成されていたデザイン・ユニット「2e」は、紙の質感とプリント技法を生かした創作雑貨を発表しました。
散歩を意味する伊語passeggiataをキーワードに、異なる素材感が響き合う心地良い空間が白金台に出現しました。
(推薦人 松下計/生駒尚美)
<作家プロフィール>
2e / 大谷有紀

1981年福井生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。
東京藝術大学大学院デザイン科修士課程修了。
在学中よりデザインユニット、2eとしての活動を開始。
オリジナル商品は、恵文社・NADiff・SOUVENIR FROM TOKYO他の
ミュージアムショップで高い人気を誇る。
www.2e-prodotti.com
クマガイ ユキ(造形作家/アクセサリー作家)
1987年、京都芸術大学彫刻科卒業。もの派の代表的彫刻家・小清水漸氏に師事。在学中の1984年、西武コラージュ展グランプリ受賞。1993年、朝日現代クラフト展に初入選。95年頃からとしてのアクセサリー制作を開始し、99年には 「国際クラフト展伊丹」(兵庫県伊丹市工芸センター主催)に入選。その後、全国の公立・私立ギャラリーで多数の個展を開催。宝飾としての経済価値、あるいはモードとしての時代性のいずれかの基準でのみ判断されるのが通例である装身具のジャンルにおいて、「身に付けられる小さな現代彫刻」としての独自の創作スタンスで異彩を放つ。 
Photo by 藤吉とーきち隆雄(fujiyoshi"tohkichi"takao)

20072006